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品番 No. OC-1
作品名 

ウースター ティーボウル&ソーサー
「伊万里写し 柿右衛門文様」 
制作年
1775年頃
価格
申し訳ございませんが、売り切れました。
お買い上げ、誠に有難うございました。
コンディション
ヒビ古い修復あり 金彩ハゲあり
サイズ
カップの直径 約7,5cm ソーサーの直径 約12,7cm

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アンティーク アーカイヴ
TEL 03-5717-3108






[解説]
18世紀、英国ウースター窯のティーボウル&ソーサーです。
アンティークの市場では、「柿右衛門文様」とか「伊万里写し」と呼ばれますが、言わずと知れた日本文様の写しです。ウースター窯で柿右衛門文様を取り入れたのは比較的遅く、1760年代からといわれます。マイセンを始めとする大陸の窯ではすでに柿右衛門文様は勢いを失い、花模様や人物像などに移行していた時期です。イギリスでもボウ窯やチェルシー窯は柿右衛門文様の製品を盛んに作っていましたが、本作のような「伊万里写し」はウースター窯の独壇場でした。ウースターはしばしば伊万里の完璧な写しをつくり、その質の高さは現在のアンティーク市場において、非常に高く評価されています。
その後18世紀末になると日本文様の流行が去り、また製品そのものが大量生産化されるようになると、伊万里写しの品質は急速に低下してゆきます。

本作はウースターの伊万里写しの最高レベルの作品です。繊細な絵付け、配色のコントラスト、取手の無いティーボウルの形状などどれをとってもベストといえると考えています。同じ装飾は時代が下ってもつくられ続けますが、もはや本作のような繊細さは持ち合わせておらず、非常にパターン化、グラフィック化されてしまっています。こうした高品質の製品がつくられてのは、ごく僅かな期間だけだったのでしょう。
繊細な絵付けが鑑賞できるように、写真を多く掲載しておきました。サムネイル写真の一枚目はボウルの窓絵、写真5)~7)はソーサーの窓絵です。窓に描かれた絵付けはどれも同じものではなく、各々違うパターンで描かれているのも手抜きの無い証拠です。

ここまでの品質の作品には最近ほとんど出会うことがありません。
マークはウースターの染付けの四角マークです。

コンディションですが、ソーサーにダメージとそれに伴う古い修復があります。修復は古いものなので、再度リペアをかければもっときれいになるでしょう。但しこれも古色のあるものなので、あえてそのままにしてあります。従って実用は出来ません。カップに問題はありません。また、金彩のハゲやスレも多いですが、18世紀のティーボウルとしては、それほど悪い状態ではないと考えます。








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