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品番 No. MF-3
作品名 

マイセン フィギュア
「ライオンと猟犬 狩猟」
制作年
1860年頃
価格
申し訳ございませんが、売り切れました。
お買い上げ、誠にありがとうございました。
コンディション
最高のコンディション
サイズ
高さ 約19.5cm
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アンティーク アーカイヴ
TEL 03-5717-3108




解説

マイセンの動物群像としては珍しいものですが、代表作と言ってよいでしょう。
本作は1860年頃の制作ですが、原型は1758年頃の作られたものです。ライオンの3頭の猟犬が襲う場面を、素晴らしい躍動感で表現しています。解き放たれた猟犬がライオンに飛び掛っています。その犬たちに牙をむいて威嚇するライオンの咆哮が聞こえてくるようです。
本作は18世紀の狩猟の様子を描いていますが、もちろんライオンはアフリカの動物でドイツにはいません。では、この場面はアフリカなのでしょうか?
この疑問に答えるには、当時の狩猟の習慣を知る必要があります。狩猟というと、自然の野山を駆け回ってというイメージがありますが、実は獲物となる動物を柵の中に囲っておき、これらを狩るという貴族のショーともいえる狩猟形態もありました。これが結婚式や戴冠式などの時に行われる祝祭狩猟ともなると、遠くアフリカから動物を運んでこれを祝祭の余興として見せる事が、王侯貴族のステータスとなったのです。初めてみるライオンに猟犬が飛び掛る姿を見て、招かれた貴族達は驚きやんやの喝采を送ったことでしょう。
こうした事を知ると、狩猟の場面をマイセンがフィギュアにしたのは、とてもよく理解できます。滅多に見られない世紀の大イベントの様子をフィギュアにすれば、これを欲する貴族達はたくさんいたに違いありません。当時の王侯貴族達の異国に対する憧れは大変に強く、これはマイセン磁器にも色濃く反映されているという事でしょう。

本作は1860年頃の製作と推定していますが、素晴らしい出来の作品と思います。手に持つとずっしりとした重量感があり、磁土が詰まっている感じがします。これは最近の製品には感じられないアンティークならではの重みです。
製品番号は 2694、 成型師番号は 51、 マークはボタン剣です。マークにスクラッチのない一級品です。修復やダメージもなく、アンティークとして最高のコンディションと言えます。







マイセンF「花綱と庭...LinkIcon